2007年11月04日
異常性愛
受話器を置いたみさきは自分へ、双子の妹のみなみへ、自分から別れを告げた彼へ、泣いた。
みさきの彼はピアニストだった。
いつか二人でデュオしたいね!と夢見ていた。
双子の妹、上田みなみ。
普通の高校生をしている。
みさき
「なんで、みなみばかり?」
歯ぎしりをする。
すべては父親の職業にあった。
高梨守…父親のライバル週刊誌編集長。
高梨は父親の雑誌を廃刊に追い込むため、どんな手もいとわない親子だった。
上田の娘と知らないときに「高梨加奈子」に出会った。
神谷コーポレートのネタは自ら娘をだまし、スクープにした。
得意げに笑う加奈子は言った。
加奈子
「今の狙いは…そうね、上田みなみ…純情な子が乱交にあえぐ姿をスクープしたいわね。
中学生の乱れた性!
しかも編集長の娘なんて最高だわ(笑)
裏ビで売っても稼げる。」
加奈子はみなみの写真にタバコの火を押し付けた。
ふわり…燃え上がるみなみ。
その日から、みなみに執拗なストークが始まった。
ジャズドラマーを夢見た妹の怯える姿に許すことはできなかった。
そこで、入れ替わることにした。
みなみに彼氏と帰ってもらい、みなみの下校時間に合わせ、1人中学を出た。
出るなり口をふさがれ、車に押し込まれた。
何が起きたか、わからず目を覚ますと、見知らぬ部屋。
高梨
「みなみちゃん、気が付いたかな?」
守は不適な笑みを浮かべていた。
守
「初めてのわりに淫らだねぇ、その体」
目の前の大型ヴィジョンには、高梨に弄ばれる自分の姿が映し出されていた。
唇をかみしめる…。
守
「上田にこれを流されたくなかったら、神谷のスクープを渡すんだな」
みさき
「いやよ!
そんなの渡してなるものですか!」
守
「みなみちゃんは顔のわりに、淫らなことが好きなようだね」
守の手招きに、2人の男が部屋に入る。
守
「さ、上田編集長の淫らな娘さんを快楽の褒美を。
神谷コーポレートのスクープを渡すと言うまでたっぷりと満たしてやれ」
守はビデオカメラの録画を押す。
守
「嫌がりながら感じる子ほど、絵になるものはないねぇ」
高梨をはじめとした見知らぬ男に代わる代わる、体を弄ばれる。
イヤなのに、快感を彼に教えてもらった体が憎らしい。
汚い体からのたくさんの快楽。
それを期にピアニストの彼とも、理由を告げずに別れた。
学校には通わず、ふらふらする毎日。
たまたま満喫で知り合った、「ありさ」と言う女に泣きながら事情を話した。
ありさ
「つらくても、テープを押収するのよ、あとは私に任せて」
みさきはたびたび呼び出され、男達に回され、一部始終はビデオに収められた。
でもこれは、やがて来る復讐のために。
ありさから入手したクスリでテープ全て押収して、父親に事情を話した。
みさき
「高梨が…
みなみを襲うために待ち伏せしていたの。
だから、私が代わりに暴行されて…」
みさきは父親に抱きついた。
みさき
「お父さん、神谷の記事は高梨一家のでっちあげなの。
始末できる?」
みさきの父
「簡単だよ」
それから1ヶ月後、無理心中した高梨一家。
ただ取り上げたビデオテープだけが、残った。
退屈際に、時々、再生してみる。
女性しかいない学校での、唯一の愉しみに変わっていた。
レイプ…
輪姦…
あのときは怖かったのに、今のみさきには鳥肌がたつほどの快楽に変わっていた。
みさき
「そうね、あの子がいいかも(笑)
事実婚なんて、バカバカしいこと言ってる…」
みさきは早速、父親へ電話をする。
みさき
「お父さん、ここでも私、いじめられるの。
助けて!」
みさきの父
「相手は誰なんだ?」
みさき
「安曇野かすみ…同じ学校の子」
みさきの父
「金銭は?」
みさき
「知らない、
神谷の絡みだから、結構ゆすれるんじゃない?」
みさきの父
「年末は帰るのか?」
みさき
「かすみを始末したら帰るわ(笑)」
悲しげなG線上のアリア。
窓を開けたら流れてきた。
みさき
「あなたのレクイエムね」
みさきの彼はピアニストだった。
いつか二人でデュオしたいね!と夢見ていた。
双子の妹、上田みなみ。
普通の高校生をしている。
みさき
「なんで、みなみばかり?」
歯ぎしりをする。
すべては父親の職業にあった。
高梨守…父親のライバル週刊誌編集長。
高梨は父親の雑誌を廃刊に追い込むため、どんな手もいとわない親子だった。
上田の娘と知らないときに「高梨加奈子」に出会った。
神谷コーポレートのネタは自ら娘をだまし、スクープにした。
得意げに笑う加奈子は言った。
加奈子
「今の狙いは…そうね、上田みなみ…純情な子が乱交にあえぐ姿をスクープしたいわね。
中学生の乱れた性!
しかも編集長の娘なんて最高だわ(笑)
裏ビで売っても稼げる。」
加奈子はみなみの写真にタバコの火を押し付けた。
ふわり…燃え上がるみなみ。
その日から、みなみに執拗なストークが始まった。
ジャズドラマーを夢見た妹の怯える姿に許すことはできなかった。
そこで、入れ替わることにした。
みなみに彼氏と帰ってもらい、みなみの下校時間に合わせ、1人中学を出た。
出るなり口をふさがれ、車に押し込まれた。
何が起きたか、わからず目を覚ますと、見知らぬ部屋。
高梨
「みなみちゃん、気が付いたかな?」
守は不適な笑みを浮かべていた。
守
「初めてのわりに淫らだねぇ、その体」
目の前の大型ヴィジョンには、高梨に弄ばれる自分の姿が映し出されていた。
唇をかみしめる…。
守
「上田にこれを流されたくなかったら、神谷のスクープを渡すんだな」
みさき
「いやよ!
そんなの渡してなるものですか!」
守
「みなみちゃんは顔のわりに、淫らなことが好きなようだね」
守の手招きに、2人の男が部屋に入る。
守
「さ、上田編集長の淫らな娘さんを快楽の褒美を。
神谷コーポレートのスクープを渡すと言うまでたっぷりと満たしてやれ」
守はビデオカメラの録画を押す。
守
「嫌がりながら感じる子ほど、絵になるものはないねぇ」
高梨をはじめとした見知らぬ男に代わる代わる、体を弄ばれる。
イヤなのに、快感を彼に教えてもらった体が憎らしい。
汚い体からのたくさんの快楽。
それを期にピアニストの彼とも、理由を告げずに別れた。
学校には通わず、ふらふらする毎日。
たまたま満喫で知り合った、「ありさ」と言う女に泣きながら事情を話した。
ありさ
「つらくても、テープを押収するのよ、あとは私に任せて」
みさきはたびたび呼び出され、男達に回され、一部始終はビデオに収められた。
でもこれは、やがて来る復讐のために。
ありさから入手したクスリでテープ全て押収して、父親に事情を話した。
みさき
「高梨が…
みなみを襲うために待ち伏せしていたの。
だから、私が代わりに暴行されて…」
みさきは父親に抱きついた。
みさき
「お父さん、神谷の記事は高梨一家のでっちあげなの。
始末できる?」
みさきの父
「簡単だよ」
それから1ヶ月後、無理心中した高梨一家。
ただ取り上げたビデオテープだけが、残った。
退屈際に、時々、再生してみる。
女性しかいない学校での、唯一の愉しみに変わっていた。
レイプ…
輪姦…
あのときは怖かったのに、今のみさきには鳥肌がたつほどの快楽に変わっていた。
みさき
「そうね、あの子がいいかも(笑)
事実婚なんて、バカバカしいこと言ってる…」
みさきは早速、父親へ電話をする。
みさき
「お父さん、ここでも私、いじめられるの。
助けて!」
みさきの父
「相手は誰なんだ?」
みさき
「安曇野かすみ…同じ学校の子」
みさきの父
「金銭は?」
みさき
「知らない、
神谷の絡みだから、結構ゆすれるんじゃない?」
みさきの父
「年末は帰るのか?」
みさき
「かすみを始末したら帰るわ(笑)」
悲しげなG線上のアリア。
窓を開けたら流れてきた。
みさき
「あなたのレクイエムね」
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2007年11月04日
犬くん1
ファイルの最初に、7ヶ月の幸祐のエコーが入れてある。
S大への入学が決まった圭祐は、やり場のない虚しさに毎日襲われていた。
かすみがいない日々。
一生懸命にお乳を吸う幸祐。
自分の子供…離れてより実感は湧いてくる。
3ヶ月…幸祐はどうしているんだろう…。
じいちゃんのように見殺しにされたり、
ありさ姉さんのような、何もかもが手に入るような生活をこれから送るのか…。
いらないモノは人間ですら、捨ててしまう。
殺めるくらい、簡単にしてしまう一族。
幸祐があんな風になったら、
あんな家に馴染んでしまったら…
俺とかすみの子供にそんな運命歩ませない!
バーン!
机を叩いて立ち上がる。
先生
「…茅野?…トイレか?」
圭祐
「ゆっくりトイレです!」
笑い声の響く教室を出た。
トイレに向かいながら考える。
幸祐を奪い返して、育てられるのか。
かすみは今、必死にレッスンをしている。
圭祐
「死んだと思おうって、言ったのは俺なのに…」
トイレの掃除用具入れを蹴った。
圭祐
「幸祐は死んだんだ!」
あふれる涙はとどまることを知らず、頬を伝い落ちていく。
圭祐はふと思い立ち、学校を飛び出し、チャリで突っ走る。
ガッシャーン!
圭祐は町工場の前に自転車を投げ出した。
圭祐
「かすみの父さん!
安曇野さーん!」
かすみの父
「おや、圭祐くん。
また何か作りたくなったのかね?(・∀・)」
圭祐
「木で子熊を彫りたい(`・ω・´)」
かすみの父は笑う。
かすみの父
「だったら先月も、北海道に行ったのに」
圭祐
「木彫りの熊はいりませんから(`・ω・´)」
かすみの父
「かすみとおんなじことを言いやがる(´・ω・`)
それ、そこの廃材から好きな木を選んで、彫ってみろ。
ただし、指には気をつけろよ。
大物トランペッターなんだからな(^o^)」
圭祐は適当な木を拾い上げ、慣れない手つきでのみをかけた。
それから彫刻刀で細かいところを削り、彫ってゆく。
かすみの父
「圭祐くん、そんなに根つめるなよ( ´∀`)」
コーヒーが投げ渡される。
まだまだできやしなぃ…。
コーヒーに一服してまた彫刻に向かう。
夜9時…町工場。
圭祐
「できたぁ!」
かすみの父
「なんだ、子犬さんか」
圭祐
「熊です、こ・ぐ・ま」
かすみの父
「熊は耳垂れてないだろう…?」
圭祐
「さっき削ぎ落としちゃって…(^^ゞ」
かすみの父
「それにこのキツい目じゃ、とても子供じゃないな。
…貸せ!」
かすみの父が目を直してくれた。
かすみの父
「犬くん!完成!」
圭祐
「犬くん…」
かすみの父
「かすみに動物を呼び捨てにすると怒られていたからなぁ。
そういえば進路も決まる頃なのに、連絡がないなぁ。」
圭祐
「そうだね…。
おじさん、ありがとう!」
犬くんをチャリに乗せ、圭祐は家に帰った。
圭祐
「幸祐は、ここにいる」
窓辺に木彫りの犬を飾った。
かすみに似た丸い目の犬。
圭祐
「幸祐、ずっと一緒だよ」
S大への入学が決まった圭祐は、やり場のない虚しさに毎日襲われていた。
かすみがいない日々。
一生懸命にお乳を吸う幸祐。
自分の子供…離れてより実感は湧いてくる。
3ヶ月…幸祐はどうしているんだろう…。
じいちゃんのように見殺しにされたり、
ありさ姉さんのような、何もかもが手に入るような生活をこれから送るのか…。
いらないモノは人間ですら、捨ててしまう。
殺めるくらい、簡単にしてしまう一族。
幸祐があんな風になったら、
あんな家に馴染んでしまったら…
俺とかすみの子供にそんな運命歩ませない!
バーン!
机を叩いて立ち上がる。
先生
「…茅野?…トイレか?」
圭祐
「ゆっくりトイレです!」
笑い声の響く教室を出た。
トイレに向かいながら考える。
幸祐を奪い返して、育てられるのか。
かすみは今、必死にレッスンをしている。
圭祐
「死んだと思おうって、言ったのは俺なのに…」
トイレの掃除用具入れを蹴った。
圭祐
「幸祐は死んだんだ!」
あふれる涙はとどまることを知らず、頬を伝い落ちていく。
圭祐はふと思い立ち、学校を飛び出し、チャリで突っ走る。
ガッシャーン!
圭祐は町工場の前に自転車を投げ出した。
圭祐
「かすみの父さん!
安曇野さーん!」
かすみの父
「おや、圭祐くん。
また何か作りたくなったのかね?(・∀・)」
圭祐
「木で子熊を彫りたい(`・ω・´)」
かすみの父は笑う。
かすみの父
「だったら先月も、北海道に行ったのに」
圭祐
「木彫りの熊はいりませんから(`・ω・´)」
かすみの父
「かすみとおんなじことを言いやがる(´・ω・`)
それ、そこの廃材から好きな木を選んで、彫ってみろ。
ただし、指には気をつけろよ。
大物トランペッターなんだからな(^o^)」
圭祐は適当な木を拾い上げ、慣れない手つきでのみをかけた。
それから彫刻刀で細かいところを削り、彫ってゆく。
かすみの父
「圭祐くん、そんなに根つめるなよ( ´∀`)」
コーヒーが投げ渡される。
まだまだできやしなぃ…。
コーヒーに一服してまた彫刻に向かう。
夜9時…町工場。
圭祐
「できたぁ!」
かすみの父
「なんだ、子犬さんか」
圭祐
「熊です、こ・ぐ・ま」
かすみの父
「熊は耳垂れてないだろう…?」
圭祐
「さっき削ぎ落としちゃって…(^^ゞ」
かすみの父
「それにこのキツい目じゃ、とても子供じゃないな。
…貸せ!」
かすみの父が目を直してくれた。
かすみの父
「犬くん!完成!」
圭祐
「犬くん…」
かすみの父
「かすみに動物を呼び捨てにすると怒られていたからなぁ。
そういえば進路も決まる頃なのに、連絡がないなぁ。」
圭祐
「そうだね…。
おじさん、ありがとう!」
犬くんをチャリに乗せ、圭祐は家に帰った。
圭祐
「幸祐は、ここにいる」
窓辺に木彫りの犬を飾った。
かすみに似た丸い目の犬。
圭祐
「幸祐、ずっと一緒だよ」
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2007年11月04日
犬くん2
リムジンの中。
かすみ
「かのアリストテレスはこう言った…逃亡はするためにある。
そして、モンテスキューはこういう…かごに入れられるほど、逃亡本能は沸き立つ。
そしてルソーは…」
大嵐
「そんなことはこういうのは姫だけです!
アリストテレスも誰もそんなこと言ってませんから」
かすみ
「ちぇっ!」
大嵐
「それを言いたいのはこっちのセリフです!
もぅ…」
運転手の大嵐(おおぞれ)は嘆いた。
自分の名前すら、嘆きたくなる。
なんでこんな台風娘に…。
かすみ
「で、やまあらしさー!」
大嵐
「おおぞれです!姫」
かすみ
「ぞれちゃんさぁ、
なんでこんなチャイルドロックみたいなのついてんの、この車?」
大嵐
「姫が逃げないようにとの、旦那様からの命令です」
かすみ
「つまんねー、
ありさも飽きるわ、これじゃ。┓( ̄∇ ̄;)┏
あ、その角を右、そしたらすぐ左ね」
大嵐
「右折は急にできません!」
かすみ
「だからチャリが楽だってゅったのになぁ…」
かすみはみさきに教えてもらった新しいショッピングビルについた。
かすみ
「じゃ!」
大嵐
「お供します!!」
かすみ
「度胸あんね、ぞれちゃん」
車を止め、かすみの後につき、店の中へ…。
大嵐は現在の職業を今日ほど後悔することはなかった。
大音響の音楽。
誰もが髪をくるんと巻いて、みんな同じ顔。
かぼちゃパンツや妊婦もどき。
スカートの下に短パン。
寒いなら、ズボンをはけよ…
胸の大きく開いた服。
見ろ!と言わんばかりにむき出した足。
ポスターもエロティックで、どこを見ればいいのかわからない。
かすみ
「イェーイ、ぞれちゃぁ〜ん」
大嵐が振り返ると目のやり場に困る人間がさらに増えていた。
謎なポーズに舌まで出している…。
なんて下品な世界。
かすみ
「これ、かわいくなぃ?↑↑」
大嵐
「かわいいです…(+_+)」
かすみ
「はい、さっきまでの服、持っててね!
次行くよ!」
金髪ショートカットのかすみは最後には、誰とも区別つかない、くりんくりんのウィッグまでかぶっていた。
大嵐
「カツラですか…」
かすみ
「ウィッグて呼んでよ、おっさんくさーぃ、
あっ!」
かすみは走り出した。
大嵐
「姫ぇぇ〜!」
かすみは雑貨屋の前にいた。
大嵐
「はぁはぁ…姫」
かすみ
「じゃん!犬くん」
大嵐
「いぬくん…」
かすみ
「生き物だって人間と同じように敬称はほしくなぃ?↑↑
てか、おーぃ、犬なんてかなり失礼くねぇ?↑
買ってくるね、これで買い物終了!」
ざっと五時間…。
大嵐は神谷に担当を外してくれと懇願したい1日は終わった。
かすみ
「かのアリストテレスはこう言った…逃亡はするためにある。
そして、モンテスキューはこういう…かごに入れられるほど、逃亡本能は沸き立つ。
そしてルソーは…」
大嵐
「そんなことはこういうのは姫だけです!
アリストテレスも誰もそんなこと言ってませんから」
かすみ
「ちぇっ!」
大嵐
「それを言いたいのはこっちのセリフです!
もぅ…」
運転手の大嵐(おおぞれ)は嘆いた。
自分の名前すら、嘆きたくなる。
なんでこんな台風娘に…。
かすみ
「で、やまあらしさー!」
大嵐
「おおぞれです!姫」
かすみ
「ぞれちゃんさぁ、
なんでこんなチャイルドロックみたいなのついてんの、この車?」
大嵐
「姫が逃げないようにとの、旦那様からの命令です」
かすみ
「つまんねー、
ありさも飽きるわ、これじゃ。┓( ̄∇ ̄;)┏
あ、その角を右、そしたらすぐ左ね」
大嵐
「右折は急にできません!」
かすみ
「だからチャリが楽だってゅったのになぁ…」
かすみはみさきに教えてもらった新しいショッピングビルについた。
かすみ
「じゃ!」
大嵐
「お供します!!」
かすみ
「度胸あんね、ぞれちゃん」
車を止め、かすみの後につき、店の中へ…。
大嵐は現在の職業を今日ほど後悔することはなかった。
大音響の音楽。
誰もが髪をくるんと巻いて、みんな同じ顔。
かぼちゃパンツや妊婦もどき。
スカートの下に短パン。
寒いなら、ズボンをはけよ…
胸の大きく開いた服。
見ろ!と言わんばかりにむき出した足。
ポスターもエロティックで、どこを見ればいいのかわからない。
かすみ
「イェーイ、ぞれちゃぁ〜ん」
大嵐が振り返ると目のやり場に困る人間がさらに増えていた。
謎なポーズに舌まで出している…。
なんて下品な世界。
かすみ
「これ、かわいくなぃ?↑↑」
大嵐
「かわいいです…(+_+)」
かすみ
「はい、さっきまでの服、持っててね!
次行くよ!」
金髪ショートカットのかすみは最後には、誰とも区別つかない、くりんくりんのウィッグまでかぶっていた。
大嵐
「カツラですか…」
かすみ
「ウィッグて呼んでよ、おっさんくさーぃ、
あっ!」
かすみは走り出した。
大嵐
「姫ぇぇ〜!」
かすみは雑貨屋の前にいた。
大嵐
「はぁはぁ…姫」
かすみ
「じゃん!犬くん」
大嵐
「いぬくん…」
かすみ
「生き物だって人間と同じように敬称はほしくなぃ?↑↑
てか、おーぃ、犬なんてかなり失礼くねぇ?↑
買ってくるね、これで買い物終了!」
ざっと五時間…。
大嵐は神谷に担当を外してくれと懇願したい1日は終わった。
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23:28
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2007年11月04日
空虚と充実
かすみ
「犬くん…ううん、幸祐」
かすみは首から十字架のネックレスを外し、犬のぬいぐるみに巻いた。
かすみ
「幸祐、これからずっと一緒だよ…
圭ちゃんとは離れ離れになるけれど…」
ひとしきり泣いたあと、かすみは課題曲の練習を始めた。
国語の並外れたできの悪さに、S大へは技能推薦は不可能に近かった。
S大に近い、O学院大。
S大より、はるかに楽団のレベルは上だった。
そこへの技能推薦を勧められた。
条件は、楽団に所属し続けること。それだけ。
辞めると同時に退学になる。
残された一年。
国語をがんばるか
音楽をがんばるか…
フルート歴2年…
日本人歴18年…
かすみ
「てか、どんな大学でも名前間違えたらダメか…
安曇野…なんて難しいんだよぉ!」
ベッドに大の字になって、かすみは嘆く。
中途半端だ…何もかも。
中途半端すぎる…あたし自身が。
このままでいいの??
このまま圭ちゃんと一緒になれる?
自分てものに疑問が湧いてきた。
ありさも愛し抜けなかった。
圭祐とも、変な形でつながってるだけのよう。
幸祐の母親も1ヶ月。
自分に何かやり通したものがない。
ルーズすぎる…。
自分自身に憤りを感じた。
それと対象的に…
圭祐
「幸祐、おはよう」
毎朝、木彫りの犬に声をかけるのが日課の圭祐。
彫り抜いたことで、自分の心の何かが吹っ切れたような気がした。
かすみの父が彫ってくれた瞳はかすみによく似てる。
クルクルして、いたずらっ子の目。
圭祐
「行ってくるな!いい子にしてろよ。」
「犬くん…ううん、幸祐」
かすみは首から十字架のネックレスを外し、犬のぬいぐるみに巻いた。
かすみ
「幸祐、これからずっと一緒だよ…
圭ちゃんとは離れ離れになるけれど…」
ひとしきり泣いたあと、かすみは課題曲の練習を始めた。
国語の並外れたできの悪さに、S大へは技能推薦は不可能に近かった。
S大に近い、O学院大。
S大より、はるかに楽団のレベルは上だった。
そこへの技能推薦を勧められた。
条件は、楽団に所属し続けること。それだけ。
辞めると同時に退学になる。
残された一年。
国語をがんばるか
音楽をがんばるか…
フルート歴2年…
日本人歴18年…
かすみ
「てか、どんな大学でも名前間違えたらダメか…
安曇野…なんて難しいんだよぉ!」
ベッドに大の字になって、かすみは嘆く。
中途半端だ…何もかも。
中途半端すぎる…あたし自身が。
このままでいいの??
このまま圭ちゃんと一緒になれる?
自分てものに疑問が湧いてきた。
ありさも愛し抜けなかった。
圭祐とも、変な形でつながってるだけのよう。
幸祐の母親も1ヶ月。
自分に何かやり通したものがない。
ルーズすぎる…。
自分自身に憤りを感じた。
それと対象的に…
圭祐
「幸祐、おはよう」
毎朝、木彫りの犬に声をかけるのが日課の圭祐。
彫り抜いたことで、自分の心の何かが吹っ切れたような気がした。
かすみの父が彫ってくれた瞳はかすみによく似てる。
クルクルして、いたずらっ子の目。
圭祐
「行ってくるな!いい子にしてろよ。」
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23:34
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2007年11月06日
戦い
かすみの子供だから、私が育てるの!
公言したありさは、後悔していた…いや、している暇もなかった。
ありさ
「こうちゃん!だめよ、お口に入れちゃ」
ありさは幸祐の口に人差し指を入れて口の中のものを出す。
ありさ
「あ゛ー、お父様が買ってくれた、ブルガリのキーリング」
見事によだれまみれだ。
あぁ!もぅ!
水道で洗っていると後ろが静かになった。
ありさ
「こうちゃん、ねんねかなぁ…
あ゛ー!」
幸祐はおしり拭きをひっぱり出し、また出てきたのをひっぱり出しと、夢中になっていた。
真っ白な雪のようにおしり拭きが散乱している。
かすみは恐ろしい置き土産をくれたもんだ…。
なぜあのとき、跡取りに…て考えたのか。
いや、私がほしかったんだ。
跡取りなんかじゃない。
水野あすかであり、安曇野かすみと私の愛情の形。
裏切られたなんて思いたくなかった。
裏切られるくらいなら、裏切る方がマシ。
お父様の口癖。
それを真似ただけなのに。
大学の勉強なんてとてもできたもんじゃない。
高校を卒業して大学に入ったものの、大学から帰って来たら勉強どころではない毎日。
後期試験はどうなるんだろう…。
後悔は尽きない…泣きそうになりながら、散らされたおしり拭きを片付けているうちに、幸祐はまた消えた。
ありさ
「こうちゃん、もう堪忍して…」
クッションで眠っていた。
かすみそっくりの寝顔。
ありさには、それだけが1日の癒やしだった。
ベッドに移して、片付けたら、机に向かう。
試験まであと2ヵ月。
眠気との戦い。
ありさ
「この4年、こうちゃんを育てて…私は何をしたらいいんだろう」
机には、やっともらった、ありさがおなかにいる頃の母の写真。
ありさ
「お母様…お母様の人生に悔いはなかった?
私に手を下されて…」
幸祐
「ンマ…」
ありさは振り返った。
ベッドからニコニコと見つめる幸祐。
幸祐
「ンマ…マ…」
ありさ
「こうちゃん、今、ママって言った!?」
幸祐
「ンマ…」
幸祐はキャッキャッと声を出して笑った。
ありさはベッドに駆け寄り、幸祐を抱き上げた。
ありさ
「こうちゃん、上手に言えまちたね。
ママ、
私がこうちゃんのママ」
ありさは机の写真たてに振り返る。
ありさ
「お母様、やりたいことが見つかった…
お母様がやり残したこと、必ずやります…」
幸祐
「ンマンマ…キャッキャッ…」
機嫌のいい幸祐を抱いて、自分のベッドに横になる。
ありさ
「私のこうちゃん…
私だけのこうちゃん…」
無邪気な笑顔は幼い日の圭祐に似る。
ありさ
「私、神谷の家を出て、こうちゃんと2人で暮らす。
こうちゃんをお父様みたいな人にさせないから。」
幸祐はありさの顔を見つめながら眠ってしまった。
もう一度、机に戻る。
自由な将来像を初めて描けたありさは、笑顔とペンが止まらなかった。
本当に自由になろう。
かすみと同じ生活をしよう。
愛するこうちゃんと私のために。
公言したありさは、後悔していた…いや、している暇もなかった。
ありさ
「こうちゃん!だめよ、お口に入れちゃ」
ありさは幸祐の口に人差し指を入れて口の中のものを出す。
ありさ
「あ゛ー、お父様が買ってくれた、ブルガリのキーリング」
見事によだれまみれだ。
あぁ!もぅ!
水道で洗っていると後ろが静かになった。
ありさ
「こうちゃん、ねんねかなぁ…
あ゛ー!」
幸祐はおしり拭きをひっぱり出し、また出てきたのをひっぱり出しと、夢中になっていた。
真っ白な雪のようにおしり拭きが散乱している。
かすみは恐ろしい置き土産をくれたもんだ…。
なぜあのとき、跡取りに…て考えたのか。
いや、私がほしかったんだ。
跡取りなんかじゃない。
水野あすかであり、安曇野かすみと私の愛情の形。
裏切られたなんて思いたくなかった。
裏切られるくらいなら、裏切る方がマシ。
お父様の口癖。
それを真似ただけなのに。
大学の勉強なんてとてもできたもんじゃない。
高校を卒業して大学に入ったものの、大学から帰って来たら勉強どころではない毎日。
後期試験はどうなるんだろう…。
後悔は尽きない…泣きそうになりながら、散らされたおしり拭きを片付けているうちに、幸祐はまた消えた。
ありさ
「こうちゃん、もう堪忍して…」
クッションで眠っていた。
かすみそっくりの寝顔。
ありさには、それだけが1日の癒やしだった。
ベッドに移して、片付けたら、机に向かう。
試験まであと2ヵ月。
眠気との戦い。
ありさ
「この4年、こうちゃんを育てて…私は何をしたらいいんだろう」
机には、やっともらった、ありさがおなかにいる頃の母の写真。
ありさ
「お母様…お母様の人生に悔いはなかった?
私に手を下されて…」
幸祐
「ンマ…」
ありさは振り返った。
ベッドからニコニコと見つめる幸祐。
幸祐
「ンマ…マ…」
ありさ
「こうちゃん、今、ママって言った!?」
幸祐
「ンマ…」
幸祐はキャッキャッと声を出して笑った。
ありさはベッドに駆け寄り、幸祐を抱き上げた。
ありさ
「こうちゃん、上手に言えまちたね。
ママ、
私がこうちゃんのママ」
ありさは机の写真たてに振り返る。
ありさ
「お母様、やりたいことが見つかった…
お母様がやり残したこと、必ずやります…」
幸祐
「ンマンマ…キャッキャッ…」
機嫌のいい幸祐を抱いて、自分のベッドに横になる。
ありさ
「私のこうちゃん…
私だけのこうちゃん…」
無邪気な笑顔は幼い日の圭祐に似る。
ありさ
「私、神谷の家を出て、こうちゃんと2人で暮らす。
こうちゃんをお父様みたいな人にさせないから。」
幸祐はありさの顔を見つめながら眠ってしまった。
もう一度、机に戻る。
自由な将来像を初めて描けたありさは、笑顔とペンが止まらなかった。
本当に自由になろう。
かすみと同じ生活をしよう。
愛するこうちゃんと私のために。
Posted by かすみ at
01:21
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2007年11月06日
逃亡
かの、ソクラテスは「逃亡は人間本能だ」といい、
ハムレットでは「逃げるべきか、消えるべきか」と悩んでいた…
訳なぃか(*≧m≦*)
かすみは過去の転落経験を元に雨樋をつたい、寮の外へ出た。
脱出成功!
久々にありさの声も聞きたぃな(*'-')
かすみ
「もっしー、ありさ」
ありさ
「かすみ!元気だった?(・∀・)」
ありさは久々のかすみの声に携帯の録音ボタンを押す。
かすみ
「いやぁ、漢字書けなくて留年。
今度もマジやばっ(´・ω・`)」
ありさ
「大嵐は?」
かすみ
「脱獄したんだぁ(^-^)v」
ありさ
「相変わらず無鉄砲な…」
電話の向こうの音が変わる。
かすみ
「離せよ、お前、みさきの親父だろ?」
みさきの父
「みさきが…
あなたの本当の姿を…」
かすみ
「触るんじゃねぇ!
この体はありさと圭ちゃんのもの!
いや!やめてぇぇ!」
ありさ
「もしもし、かすみ?
かすみ!?」
ガシャーン
何がが叩き割れた音。
そして泣き叫ぶかすみの声。
ありさ
「かすみ!
どうしたのかすみ!」
かすみ
「いやー!やめて、やめて、いやー!!」
かすみの泣き叫ぶ声がした。
みさきの父
「なかなかいい体だね、かすみさんは…
もしもし、ありささんだね?
次はあなたの姿が見たい」
男の笑いとともに電話が切れた。
幸祐の母になるって決めたのに…。
これが大切なものを守るってこと?
母親ってこんな選択もしなくちゃいけないの?
私、お父様と同じ…。
でも今、かすみを守るのは私だけ。
幸祐も母として守るんだから…。
ありさ
「三好!
こうちゃんを1時間預かって」
三好
「ありさお嬢様?」
ありさ
「大切なもののためには、手段を惜しまない…
このことね」
三好
「お嬢様!?」
ありさ
「お父様の会社に行くだけ」
ありさは早速と車に飛び乗った。
M98…
最終手段。
上田一家を海の藻屑にすること。
カツカツ
久々にヒールを鳴らして歩く。
バタン!
社長室に踏み入る。
ありさ
「お父様、M98、実行してもらいたいの」
神谷
「なんだこんな時間に?
しかもありさ、正気か?」
ありさ
「あすかのこんな声、聞いたことあるでしょ?
こんなの聞かされて正気になるものですか(ノ`△´)ノ」
久しぶりの電話にうれしくて録音したのに…
抵抗するかすみの声が入ってる。
ありさ
「関係があればこのくらい聞いたことあるでしょ…」
神谷
「あすかちゃんとはなんの関係もない。
ありさの母さんがあんな形になって…ダメになったんだ」
ありさ
「はぁ?」
神谷
「ありさと同じくらいの子に性欲なんかない。
娘に欲情するほど私もそんな趣味はないからね。
ありさとすごす気分を味わいたかったんだ…」
ありさ
「ごめんなさい、お父様…」
神谷は受話器を取り上げる。
神谷
「私だ、上田一家。
M98指令、至急に行え!」
ありさ
「かすみは大丈夫なの?」
神谷
「大嵐をフロアに置かせた」
ありさ
「だってあの子、窓から…」
神谷
「あすかちゃんはまったく世話が焼けるよ。
遅刻で中学の壁を登って、2階のクラスに到達した瞬間、足を滑らせて、転落したんだからなぁ。
窓も時間でセキュリティーをつけた。
心配するな。」
一週間後。
上田みさき、みなみ、父…3人の公開捜査が始まった。
大平洋にでも、消えたかしら?
ありさは幸祐を抱き上げた。
改めて、自分の家の怖さを知る。
ありさ
「こうちゃん、ママ、ママ」
幸祐
「ママー、ママー」
幸祐の笑顔の時間も言葉も増え、クレヨンを握らせた横で、試験勉強をすることが増えた。
幸祐がいることがありさには生きがいだった。
無事に後期試験も合格!
ありさ
「こうちゃん、ママ、やりまちたよー!」
幸祐はうれしそうにはしゃぐ。
携帯が鳴った。
かすみからだ。
ありさ
「かすみ!
かすみ!大丈夫なの?」
かすみ
「ありさのお医者さんって中絶できるのかな…」
ありさ
「中絶?!」
ありさの体がブルってきた。
かすみ
「ありさの知ってる、あのときにはらんだみたい。
産みたくねーよ!あんな汚らしい男。
おろせないならあたし、死ぬから!」
ありさ
「早まらないで、必ず始末する…
かすみの心の傷が癒えるかはわからないけど」
ありさの部屋に医者が呼ばれ、事情を話す。
来月がおろし時だと聞かされた。
ハムレットでは「逃げるべきか、消えるべきか」と悩んでいた…
訳なぃか(*≧m≦*)
かすみは過去の転落経験を元に雨樋をつたい、寮の外へ出た。
脱出成功!
久々にありさの声も聞きたぃな(*'-')
かすみ
「もっしー、ありさ」
ありさ
「かすみ!元気だった?(・∀・)」
ありさは久々のかすみの声に携帯の録音ボタンを押す。
かすみ
「いやぁ、漢字書けなくて留年。
今度もマジやばっ(´・ω・`)」
ありさ
「大嵐は?」
かすみ
「脱獄したんだぁ(^-^)v」
ありさ
「相変わらず無鉄砲な…」
電話の向こうの音が変わる。
かすみ
「離せよ、お前、みさきの親父だろ?」
みさきの父
「みさきが…
あなたの本当の姿を…」
かすみ
「触るんじゃねぇ!
この体はありさと圭ちゃんのもの!
いや!やめてぇぇ!」
ありさ
「もしもし、かすみ?
かすみ!?」
ガシャーン
何がが叩き割れた音。
そして泣き叫ぶかすみの声。
ありさ
「かすみ!
どうしたのかすみ!」
かすみ
「いやー!やめて、やめて、いやー!!」
かすみの泣き叫ぶ声がした。
みさきの父
「なかなかいい体だね、かすみさんは…
もしもし、ありささんだね?
次はあなたの姿が見たい」
男の笑いとともに電話が切れた。
幸祐の母になるって決めたのに…。
これが大切なものを守るってこと?
母親ってこんな選択もしなくちゃいけないの?
私、お父様と同じ…。
でも今、かすみを守るのは私だけ。
幸祐も母として守るんだから…。
ありさ
「三好!
こうちゃんを1時間預かって」
三好
「ありさお嬢様?」
ありさ
「大切なもののためには、手段を惜しまない…
このことね」
三好
「お嬢様!?」
ありさ
「お父様の会社に行くだけ」
ありさは早速と車に飛び乗った。
M98…
最終手段。
上田一家を海の藻屑にすること。
カツカツ
久々にヒールを鳴らして歩く。
バタン!
社長室に踏み入る。
ありさ
「お父様、M98、実行してもらいたいの」
神谷
「なんだこんな時間に?
しかもありさ、正気か?」
ありさ
「あすかのこんな声、聞いたことあるでしょ?
こんなの聞かされて正気になるものですか(ノ`△´)ノ」
久しぶりの電話にうれしくて録音したのに…
抵抗するかすみの声が入ってる。
ありさ
「関係があればこのくらい聞いたことあるでしょ…」
神谷
「あすかちゃんとはなんの関係もない。
ありさの母さんがあんな形になって…ダメになったんだ」
ありさ
「はぁ?」
神谷
「ありさと同じくらいの子に性欲なんかない。
娘に欲情するほど私もそんな趣味はないからね。
ありさとすごす気分を味わいたかったんだ…」
ありさ
「ごめんなさい、お父様…」
神谷は受話器を取り上げる。
神谷
「私だ、上田一家。
M98指令、至急に行え!」
ありさ
「かすみは大丈夫なの?」
神谷
「大嵐をフロアに置かせた」
ありさ
「だってあの子、窓から…」
神谷
「あすかちゃんはまったく世話が焼けるよ。
遅刻で中学の壁を登って、2階のクラスに到達した瞬間、足を滑らせて、転落したんだからなぁ。
窓も時間でセキュリティーをつけた。
心配するな。」
一週間後。
上田みさき、みなみ、父…3人の公開捜査が始まった。
大平洋にでも、消えたかしら?
ありさは幸祐を抱き上げた。
改めて、自分の家の怖さを知る。
ありさ
「こうちゃん、ママ、ママ」
幸祐
「ママー、ママー」
幸祐の笑顔の時間も言葉も増え、クレヨンを握らせた横で、試験勉強をすることが増えた。
幸祐がいることがありさには生きがいだった。
無事に後期試験も合格!
ありさ
「こうちゃん、ママ、やりまちたよー!」
幸祐はうれしそうにはしゃぐ。
携帯が鳴った。
かすみからだ。
ありさ
「かすみ!
かすみ!大丈夫なの?」
かすみ
「ありさのお医者さんって中絶できるのかな…」
ありさ
「中絶?!」
ありさの体がブルってきた。
かすみ
「ありさの知ってる、あのときにはらんだみたい。
産みたくねーよ!あんな汚らしい男。
おろせないならあたし、死ぬから!」
ありさ
「早まらないで、必ず始末する…
かすみの心の傷が癒えるかはわからないけど」
ありさの部屋に医者が呼ばれ、事情を話す。
来月がおろし時だと聞かされた。
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01:38
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2007年11月06日
中絶
腕に点滴が打たれた。
医者
「心臓だけの状態が、一番中絶の失敗もありません。
手や足が見えたら…かすみさん、苦しみは増しますよ。」
腕に落ちてる点滴を眺めている。
太ももをツンツン、つつかれた。
医者
「感覚はありますか?」
かすみ
「はい…」
医者
「もうすぐ眠くなりますよ…もうすぐ」
かすみの目が閉じた。
一時間後。
医者
「無事に終わりましたよ」
三好が銀のバケツを部屋から運び出していた。
あの中に心臓が…
あの中に…
…命が!!
凍てつく気持ちがした。
ひとつの命を殺した。
ひとつの命を殺した…
生みたくない命でも…
ひとつの命を殺した現実は真実。
かすみ
「あたしは人を殺したんだ!」
跳ね起きるとかつての自分の部屋。
ありさがうたた寝から飛び起きた。
ありさ
「かすみ、落ち着くのよ!
あなたは誰も殺してない」
かすみ
「あの心臓は?
…新しぃ命でしょ?
憎くて、汚いけど、ひとつの命でしょ!」
ありさ
「かすみ!
世の中には必要なことと、不必要なことがある。かすみの中絶は必要だったのよ!
圭祐と育てられずに、乳児院に入れる?
父親が犯罪者…そんな試練を子供に与えられる?
あなたと圭祐が育てても自然に幸せにしてあげられる??
かすみは知らない…
母親がいないだけで、どれだけの苦しみを味わうか…。
かすみ…。
あなたはひとつの未熟な命を殺したけど」
ありさは窓辺に立った。
ありさ
「私はお母様を殺して、上田一家の殺害を依頼した…」
かすみ
「ありさ…」
ありさ
「わかったのよ、こうちゃんを育てて。
私にはかすみが大切。
そのかすみが傷ついたなら、私が守るのよ。
これから、こうちゃんと2人で生きていく。
こうちゃんには私のように簡単に人を殺めるような生き方はさせられない。
幸祐の母親として生きていく…
でも幼い幸祐が傷つくのなら、私が傷ついて守り抜く!」
かすみはベッドに横たわって、笑った。
かすみ
「ありさの説教、ママみたい(笑)
変わったね、ありさ」
ありさ
「え?」
かすみ
「安心して幸祐の親になってもらえる」
かすみは再び、眠りこんだ。
医者
「心臓だけの状態が、一番中絶の失敗もありません。
手や足が見えたら…かすみさん、苦しみは増しますよ。」
腕に落ちてる点滴を眺めている。
太ももをツンツン、つつかれた。
医者
「感覚はありますか?」
かすみ
「はい…」
医者
「もうすぐ眠くなりますよ…もうすぐ」
かすみの目が閉じた。
一時間後。
医者
「無事に終わりましたよ」
三好が銀のバケツを部屋から運び出していた。
あの中に心臓が…
あの中に…
…命が!!
凍てつく気持ちがした。
ひとつの命を殺した。
ひとつの命を殺した…
生みたくない命でも…
ひとつの命を殺した現実は真実。
かすみ
「あたしは人を殺したんだ!」
跳ね起きるとかつての自分の部屋。
ありさがうたた寝から飛び起きた。
ありさ
「かすみ、落ち着くのよ!
あなたは誰も殺してない」
かすみ
「あの心臓は?
…新しぃ命でしょ?
憎くて、汚いけど、ひとつの命でしょ!」
ありさ
「かすみ!
世の中には必要なことと、不必要なことがある。かすみの中絶は必要だったのよ!
圭祐と育てられずに、乳児院に入れる?
父親が犯罪者…そんな試練を子供に与えられる?
あなたと圭祐が育てても自然に幸せにしてあげられる??
かすみは知らない…
母親がいないだけで、どれだけの苦しみを味わうか…。
かすみ…。
あなたはひとつの未熟な命を殺したけど」
ありさは窓辺に立った。
ありさ
「私はお母様を殺して、上田一家の殺害を依頼した…」
かすみ
「ありさ…」
ありさ
「わかったのよ、こうちゃんを育てて。
私にはかすみが大切。
そのかすみが傷ついたなら、私が守るのよ。
これから、こうちゃんと2人で生きていく。
こうちゃんには私のように簡単に人を殺めるような生き方はさせられない。
幸祐の母親として生きていく…
でも幼い幸祐が傷つくのなら、私が傷ついて守り抜く!」
かすみはベッドに横たわって、笑った。
かすみ
「ありさの説教、ママみたい(笑)
変わったね、ありさ」
ありさ
「え?」
かすみ
「安心して幸祐の親になってもらえる」
かすみは再び、眠りこんだ。
Posted by かすみ at
22:10
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2007年11月06日
卒業
圭祐の卒業式。
かすみがいなくなってから、少し荒れたものの、推薦取り消しにはならずに、来月からS大一年生。
この町からも離れる。
さらにかすみとも離れてしまう。
後輩A
「先輩、ボタンくださーぃ!(≧∀≦)」
圭祐
「どうぞ、ご自由に。」
なんて言いながら第2ボタンを引きちぎった。
後輩B
「えぇ、もぅ第2ボタンがないよぅ(´・ω・`)」
後輩A
「上田っちにあげたかったね。
あの子、一家で失踪しちゃったってゅうしぃ。」
後輩B
「借金あったのかなぁ?
うち、フツーのリーマンオヤジでマヂよかったぁ(≧∀≦)」
圭祐は門を出るまで、右から左から、ボタンを引きちぎられ、見るも無残な姿になっていた。
見慣れたリムジン。
ありさが窓から手招きする。
ありさ
「かすみのそばにいてあげて!」
圭祐は迷わずリムジンに飛び乗った。
ありさ姉さんが呼ぶ?
何かあるのか?
何を企んでいるんだ?
1時間半の高速で、猜疑心の耐えない圭祐は何度もありさの顔を見るが、昔の面影は全くない。
それがさらに猜疑心をかきたてる。
また…新たな契約か…
ありさ
「こっち!」
圭祐は挨拶もそこそこ 、靴も脱ぎ散らしたまま、ありさに手を引かれ、2階の奥の部屋に行く。
ありさ
「かすみ、入るわよ!」
初めて聞いたありさの厳しい声。
何があるんだ?
何が起こったんだ?
圭祐はドアの向こうの光景に息を飲んだ。
点滴につながれているかすみ。
駆け寄るが面影さえないほどやつれている。
顔には切り傷。
圭祐
「ありさ姉さん…
一体、どういうことなんだ!?」
ありさ
「レイプされたのよ、上田みさきの父親に…。
望まない妊娠の中絶で自分を責め続けていて。
私じゃ聞かないの!
お願い、圭祐。かすみを助けて!
かすみのそばにいてあげて!m(_ _)m」
圭祐
「上田って…」
ありさ
「始末したわ。
次は私を狙い、神谷のスキャンダルにしようとしていた」
圭祐
「姉さんの非道は変わらないんだな(-_-#)」
ありさ
「違うわ!
愛するものを守るための決断よ。
こう見えて、私、大学行きながら、幸祐を育ててるの(^^ゞ」
ありさは部屋から三好を出した。
ありさ
「こうちゃんを私みたいに成長させない。
卒業したら、2人で家出するの。
私、やるべきことが見つかった。
お母様が私を抱きしめられなかった分、私はこうちゃんを抱いて生きる。
私に生きる目的ができたの。
神谷の跡取りじゃなくて、一般人、神谷ありさとして、神谷幸祐を育てる。
だから、目指せ!大使館!
いろんな国のいろんな文化を肌で感じさせるんだ♪」
ありさの顔は幸せに満ちあふれていた。
幸祐をキレイな道に歩ませようとする気持ち。
それで雰囲気が違ったのか…。
圭祐
「ありさ姉さん」
ありさ
「なあに?」
圭祐
「ありがとう…幸祐を…
幸祐を頼みます」
圭祐は深々と頭を下げた。
ありさ
「ううん、あなた達に負けたのよ(笑)
そんなことより、かすみ!はやく行きなさ〜い!」
ありさは部屋を出た。
ありさ
「ありがとう…か。
今までで初めて聞いた気がする( ´∀`)」
感傷もつかの間…
三好
「あ…あ…ありさお嬢様ぁぁ」
三好の悲鳴。
やれやれ、つかまり立ちのできる我が王子は何をやらかしたか…
部屋に急いで戻ると、50歳を越える三好は幸祐にお馬ごっこをさせられていた。
三好
「お嬢様のときはまだ若かったけど…あいたたっ、腰が。」
ありさ
「三好、ちょっと休みなさい!
こうちゃん!
このやんちゃくんは!」
おでこをこつんとぶつけ合い、幸祐を抱きしめる。
自由への大切な切符。
たくさんのイタズラを握りしめた、この手のひらが。
私の過去からの卒業。
かすみがいなくなってから、少し荒れたものの、推薦取り消しにはならずに、来月からS大一年生。
この町からも離れる。
さらにかすみとも離れてしまう。
後輩A
「先輩、ボタンくださーぃ!(≧∀≦)」
圭祐
「どうぞ、ご自由に。」
なんて言いながら第2ボタンを引きちぎった。
後輩B
「えぇ、もぅ第2ボタンがないよぅ(´・ω・`)」
後輩A
「上田っちにあげたかったね。
あの子、一家で失踪しちゃったってゅうしぃ。」
後輩B
「借金あったのかなぁ?
うち、フツーのリーマンオヤジでマヂよかったぁ(≧∀≦)」
圭祐は門を出るまで、右から左から、ボタンを引きちぎられ、見るも無残な姿になっていた。
見慣れたリムジン。
ありさが窓から手招きする。
ありさ
「かすみのそばにいてあげて!」
圭祐は迷わずリムジンに飛び乗った。
ありさ姉さんが呼ぶ?
何かあるのか?
何を企んでいるんだ?
1時間半の高速で、猜疑心の耐えない圭祐は何度もありさの顔を見るが、昔の面影は全くない。
それがさらに猜疑心をかきたてる。
また…新たな契約か…
ありさ
「こっち!」
圭祐は挨拶もそこそこ 、靴も脱ぎ散らしたまま、ありさに手を引かれ、2階の奥の部屋に行く。
ありさ
「かすみ、入るわよ!」
初めて聞いたありさの厳しい声。
何があるんだ?
何が起こったんだ?
圭祐はドアの向こうの光景に息を飲んだ。
点滴につながれているかすみ。
駆け寄るが面影さえないほどやつれている。
顔には切り傷。
圭祐
「ありさ姉さん…
一体、どういうことなんだ!?」
ありさ
「レイプされたのよ、上田みさきの父親に…。
望まない妊娠の中絶で自分を責め続けていて。
私じゃ聞かないの!
お願い、圭祐。かすみを助けて!
かすみのそばにいてあげて!m(_ _)m」
圭祐
「上田って…」
ありさ
「始末したわ。
次は私を狙い、神谷のスキャンダルにしようとしていた」
圭祐
「姉さんの非道は変わらないんだな(-_-#)」
ありさ
「違うわ!
愛するものを守るための決断よ。
こう見えて、私、大学行きながら、幸祐を育ててるの(^^ゞ」
ありさは部屋から三好を出した。
ありさ
「こうちゃんを私みたいに成長させない。
卒業したら、2人で家出するの。
私、やるべきことが見つかった。
お母様が私を抱きしめられなかった分、私はこうちゃんを抱いて生きる。
私に生きる目的ができたの。
神谷の跡取りじゃなくて、一般人、神谷ありさとして、神谷幸祐を育てる。
だから、目指せ!大使館!
いろんな国のいろんな文化を肌で感じさせるんだ♪」
ありさの顔は幸せに満ちあふれていた。
幸祐をキレイな道に歩ませようとする気持ち。
それで雰囲気が違ったのか…。
圭祐
「ありさ姉さん」
ありさ
「なあに?」
圭祐
「ありがとう…幸祐を…
幸祐を頼みます」
圭祐は深々と頭を下げた。
ありさ
「ううん、あなた達に負けたのよ(笑)
そんなことより、かすみ!はやく行きなさ〜い!」
ありさは部屋を出た。
ありさ
「ありがとう…か。
今までで初めて聞いた気がする( ´∀`)」
感傷もつかの間…
三好
「あ…あ…ありさお嬢様ぁぁ」
三好の悲鳴。
やれやれ、つかまり立ちのできる我が王子は何をやらかしたか…
部屋に急いで戻ると、50歳を越える三好は幸祐にお馬ごっこをさせられていた。
三好
「お嬢様のときはまだ若かったけど…あいたたっ、腰が。」
ありさ
「三好、ちょっと休みなさい!
こうちゃん!
このやんちゃくんは!」
おでこをこつんとぶつけ合い、幸祐を抱きしめる。
自由への大切な切符。
たくさんのイタズラを握りしめた、この手のひらが。
私の過去からの卒業。
Posted by かすみ at
22:27
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2007年11月08日
セックスの定義
かすみ
「やめて…
やめて…
いやー!助けて!」
かすみは跳ね起きた。
フラッシュバック。
もぅ眠るたび、何度も繰り返され、眠るのもイヤになるのに、眠ってしまう。
ドキドキする気持ちを鎮めよぅと安定剤に手をのばしたとき、ベッドの中に何かあるのに気づいた。
かすみ
「来ないで!!」
一気に蹴り落とす。
ドスッ
鈍い音。
圭祐
「…ぃったぁ…」
かすみ
「圭ちゃん!?」
かすみは蹴り落としたものをのぞきこむ。
圭祐
「はいはい、安曇野かすみの愛しの彼、茅野圭祐だよ!
しっかし、痛ぇなぁ(怒)」
かすみ
「どうして…んくっ」
薬を飲み込む。
圭祐
「ありさ姉さんに呼ばれたんだ。
ほれ、第2ボタン」
かすみ
「卒業式かぁ、おめでとう(*⌒▽⌒*)」
圭祐
「てなわけで寝る」
かすみ
「来ないで!
もぅ圭ちゃんが触れないほど、汚れちゃったよ、あたし」
そんな言葉を無視に圭祐はベッドに潜り込む。
圭祐
「かすみ。
セックスの定義て知ってるか?」
かすみ
「セックスのていぎ?
そんな物にも定規があるの?!」
圭祐
「また国語で留年か?」
かすみ
「ダブルです…再び2年生」
圭祐
「はぁ…」
圭祐はかすみの手を握る。
圭祐
「セックスってものは、愛し合う人間同士しかできないモノだ。
でもどこからセックスて言うか、知ってるか?」
かすみ
「挿入」
懐かしいゲンコツ。
圭祐
「そんなグロい発言してるから、国語で2留もするんだぞ。
いいか、セックスって」
圭祐は握った手に力を入れた。
圭祐
「愛し合う人間同士が触れ合うことって、アメリカの記事にあったぞ。」
かすみ
「ルーズベルト?」
圭祐
「なんでそんな名前だけはすいすい出てくるんだ?
さぁ、今から朝までずっとセックスするぞー!」
かすみ
「圭ちゃん…」
圭祐
「なんだ?」
かすみ
「圭ちゃん、あ…」
圭祐
「あ…いしてる?(^-^)」
かすみ
「意外にアホやった…(´・ω・`)」
ゲンコツ。
でも痩せた手でかすみは圭祐の手を握りしめた。
ありさが叱った意味もわかってきた。
守るべきもの、愛すべきもののためにはなんでもやる、やるのが愛。
ならば。
生きていこう、前を向いて。
「やめて…
やめて…
いやー!助けて!」
かすみは跳ね起きた。
フラッシュバック。
もぅ眠るたび、何度も繰り返され、眠るのもイヤになるのに、眠ってしまう。
ドキドキする気持ちを鎮めよぅと安定剤に手をのばしたとき、ベッドの中に何かあるのに気づいた。
かすみ
「来ないで!!」
一気に蹴り落とす。
ドスッ
鈍い音。
圭祐
「…ぃったぁ…」
かすみ
「圭ちゃん!?」
かすみは蹴り落としたものをのぞきこむ。
圭祐
「はいはい、安曇野かすみの愛しの彼、茅野圭祐だよ!
しっかし、痛ぇなぁ(怒)」
かすみ
「どうして…んくっ」
薬を飲み込む。
圭祐
「ありさ姉さんに呼ばれたんだ。
ほれ、第2ボタン」
かすみ
「卒業式かぁ、おめでとう(*⌒▽⌒*)」
圭祐
「てなわけで寝る」
かすみ
「来ないで!
もぅ圭ちゃんが触れないほど、汚れちゃったよ、あたし」
そんな言葉を無視に圭祐はベッドに潜り込む。
圭祐
「かすみ。
セックスの定義て知ってるか?」
かすみ
「セックスのていぎ?
そんな物にも定規があるの?!」
圭祐
「また国語で留年か?」
かすみ
「ダブルです…再び2年生」
圭祐
「はぁ…」
圭祐はかすみの手を握る。
圭祐
「セックスってものは、愛し合う人間同士しかできないモノだ。
でもどこからセックスて言うか、知ってるか?」
かすみ
「挿入」
懐かしいゲンコツ。
圭祐
「そんなグロい発言してるから、国語で2留もするんだぞ。
いいか、セックスって」
圭祐は握った手に力を入れた。
圭祐
「愛し合う人間同士が触れ合うことって、アメリカの記事にあったぞ。」
かすみ
「ルーズベルト?」
圭祐
「なんでそんな名前だけはすいすい出てくるんだ?
さぁ、今から朝までずっとセックスするぞー!」
かすみ
「圭ちゃん…」
圭祐
「なんだ?」
かすみ
「圭ちゃん、あ…」
圭祐
「あ…いしてる?(^-^)」
かすみ
「意外にアホやった…(´・ω・`)」
ゲンコツ。
でも痩せた手でかすみは圭祐の手を握りしめた。
ありさが叱った意味もわかってきた。
守るべきもの、愛すべきもののためにはなんでもやる、やるのが愛。
ならば。
生きていこう、前を向いて。
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11:02
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2007年11月09日
手紙2
かすみが家に帰らないまま、3回目の春が来た。
安曇野家。
かすみの母はいつも通りにポストを開ける。
「安雲野肴様」
久しぶりに見るかすみの字。
かすみの母
「…親の名前も書けないなんて…
かすみはひらがなでよかった。」
かすみ…私たちは漢字で「霞」とつけたがったが、まだ幼かったかすみの兄の「あたまわるそうなかお」の一言で、ひらがなにした。
それは的中した。
内容以前の怖さで恐る恐る手紙を開く。
…的中。
「ママへ
元気ぃ?あたしは超元気!
今日はママにざんねんなおしらせをしなくちゃいけません。
あたし、漢字書けなくて、2流してました(汗)
ゴメンナサイ。
この春、やっと3年生にさせてもらいました☆(^-^)」
顔の絵書く暇があったら、漢字の勉強しなさい!(-_-#)
2枚目をめくる。
「でね、先生がS大は無料だから、O学院大へのしんがくを進めてくれました♪
S大より推薦レベル超タカッ↑↑↑て感じで、レッスンするべきか、漢字の勉強すべきか、脳んでます。
でも来年、3年生の圭ちゃんの後はいになったら、あたし、圭ちゃんにずっと甘そうで。
O学院大でいっそ、圭ちゃんのライバルでがんばるかなって。
M県でS大、O学院大はくっしの吹奏楽の名門校。」
漢字ドリルを送るかなぁ…。
「パパゎ元気ぃ?
神谷のおじさんがフルート用意してくれたけど、やっぱりパパが買ってくれたフルートが1番☆
親子の受ってすごいね!
パパの泣けないのお金で買ってくれた楽器が、かすみスタイルみたいな(笑)
とりあえず、近所報告でした♪バイバーイ!」
高校入試科目が英語・数学・理科とかすみの得意分野で進んだけど…
ここまで国語力がなかったのか…
母、希(のぞみ)は自分の過去を振り返る。
…漢字ドリルより必要なものを与えていなかった…。
かすみの母
「私の育て方だったよね」
お兄ちゃん
「おっ、家出娘からの手紙…」
奪い取って、兄は玄関でこれでもかというほど笑った。
かすみの兄
「罪は必ず、返るんだよ…かすみ、バカの限度を越えたな。
タレントとかどぅ?
頭の弱いの集まってるから、かすみもすぐなじめるぜヾ(^▽^)ノ」
タレント…
その言葉が希の心にかかった。
安曇野家。
かすみの母はいつも通りにポストを開ける。
「安雲野肴様」
久しぶりに見るかすみの字。
かすみの母
「…親の名前も書けないなんて…
かすみはひらがなでよかった。」
かすみ…私たちは漢字で「霞」とつけたがったが、まだ幼かったかすみの兄の「あたまわるそうなかお」の一言で、ひらがなにした。
それは的中した。
内容以前の怖さで恐る恐る手紙を開く。
…的中。
「ママへ
元気ぃ?あたしは超元気!
今日はママにざんねんなおしらせをしなくちゃいけません。
あたし、漢字書けなくて、2流してました(汗)
ゴメンナサイ。
この春、やっと3年生にさせてもらいました☆(^-^)」
顔の絵書く暇があったら、漢字の勉強しなさい!(-_-#)
2枚目をめくる。
「でね、先生がS大は無料だから、O学院大へのしんがくを進めてくれました♪
S大より推薦レベル超タカッ↑↑↑て感じで、レッスンするべきか、漢字の勉強すべきか、脳んでます。
でも来年、3年生の圭ちゃんの後はいになったら、あたし、圭ちゃんにずっと甘そうで。
O学院大でいっそ、圭ちゃんのライバルでがんばるかなって。
M県でS大、O学院大はくっしの吹奏楽の名門校。」
漢字ドリルを送るかなぁ…。
「パパゎ元気ぃ?
神谷のおじさんがフルート用意してくれたけど、やっぱりパパが買ってくれたフルートが1番☆
親子の受ってすごいね!
パパの泣けないのお金で買ってくれた楽器が、かすみスタイルみたいな(笑)
とりあえず、近所報告でした♪バイバーイ!」
高校入試科目が英語・数学・理科とかすみの得意分野で進んだけど…
ここまで国語力がなかったのか…
母、希(のぞみ)は自分の過去を振り返る。
…漢字ドリルより必要なものを与えていなかった…。
かすみの母
「私の育て方だったよね」
お兄ちゃん
「おっ、家出娘からの手紙…」
奪い取って、兄は玄関でこれでもかというほど笑った。
かすみの兄
「罪は必ず、返るんだよ…かすみ、バカの限度を越えたな。
タレントとかどぅ?
頭の弱いの集まってるから、かすみもすぐなじめるぜヾ(^▽^)ノ」
タレント…
その言葉が希の心にかかった。
Posted by かすみ at
04:33
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