2007年12月06日

就職

店長
「水野さん…かね?」


ありさ
「はい!」


偽名は実にドキドキする。
使いこなせたかすみにちょっとリスペクト。


店長
「志望動機って…水野さんは弟さんと二人暮らしなのかね?」


ありさ
「はい、両親とは死に別れて、兄弟別々に暮らしていたのですが、大学も卒業して、弟も小学生になるから、私が引き取って、母親として育てていくつもりです…いつまでも迷惑かけられませんから」


店長
「25歳…て若いのに、苦労したんだね」


ありさ
「お願いがあるんですが…」


店長
「お願い?」


ありさ
「多分、弟を引き取りに、親類が探して歩いてると思うんです。」


いや、探されているのは私だ。


ありさ
「なので、ここでも裏方の仕事で。
水野アスカという人間を訪ねてきてもいないと答えてほしいのです!」


店長
「はははは、芸能人みたいだね、おもしろい。
こんなちっぽけなスーパーでよければ、大歓迎だよ!

ただ最初はデイリー商品…豆腐とかの陳列からだけどいいかな?」


あすか
「はい!よろしくお願いいたします!」


店長
「元気な挨拶だね!酒井さんも気に入るよ。」


ありさはこうして、かすみが住んでいた町の近所の小さなスーパーに勤務することになった。


水野アスカとして。


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