2007年11月30日

思い出と上書き

かすみは家に戻った。


ママとの新しい生活で過去を消したい。


そんな単純な気持ちでいたのだが。
それほど単純に甘い生活ではなかった。


かすみの母
「かすみ、いつまでも寝てるんじゃないの!」


好きで寝てるんじゃない。
薬のせいで起きられないし、無理矢理に起きても、昼から夕方に眠ったり。


そのたびにかすみの母は険しい顔をした。


でも新しい家族関係…


作らなくちゃ。
作って帰らなくちゃ。


望むほど、かすみの体は自由が聞かず、ヒートシールの安定剤をお菓子のように口に入れていた。


かすみの母
「そんな病気なんて自分で言ったら、どんどん滅入るだけ。

薬ばっかり飲んで…、体に悪いわよ!(-_-#)

こっちもイヤになってくるわょ!」


かすみの我慢が途切れた。


かすみ
「そんなに言うなら、最初から生まなければ、よかったじゃん!


こんな自由にならなぃ体だから、薬だって好きで飲んでるんじゃない!
こんなの、飲みたくない…だけど今の生活じゃ飲まずにいられない!


キレイゴトで家に帰って毎日、嫌み言われて生きるのなら、死ぬ方がずっとかマシよ!」


睡眠導入剤を一気にあおり、かみそりを静脈に当てた。


かすみの母
「かすみ、やめなさい!ヽ(*`Д´)ノ」


かすみ
「あははは…今更に止めるの?( ´∀`)


そんな偽善者ぶらなぃでよ!ヽ(*`Д´)ノ
ママもぉ兄ちゃんも伺いながら毎日を生きて。


おじさまに家を出させてもらえた!
家も家族も、もぅ息が詰まる!!それだけのもの。
限界ょ!

いらない子は自分で消えるの!


薬もたくさん飲んだから、このまま、事故死にしたら?
お金も入るし、パパとぉ兄ちゃんと幸せに暮らせるゎよ(笑)


それでせいせいすればいいじゃない!


水入らずに暮らせばいぃじゃなぃ!」


パニックしている母の横で、かすみはかみそりを静脈に一気に突き刺した。


血が辺りに吹き飛ぶ…がかすみはとりつかれたように、かみそりを腕に当てた。


かすみの母
「お願いだから、やめて!
かすみちゃん、やめてぇぇ!°・(ノД`)・°・」


泣き叫ぶ声に兄が飛び込んできた。


かすみの兄
「ばかすみ!

何やってんだよ!(ノ`△´)ノ」


かみそりを奪って、部屋の隅に投げた。


かすみ
「いらない子なの…あたしは。
ママを困らせるだけの子なの。

死なせてよ、お願い。
こんな生活、もう疲れたよ!」


わめいているうちに薬が聞いてきて、かすみは眠ってしまった。


かすみの母
「なんで…


なんでそんなことするのよ…」


かすみの兄
「些細なこと、かすみは気にして、いつも人の顔色、伺ってた。

この程度なら死ぬこともない、しばらく一人にしてやれ。
いきなりすべてを受け入れるのは、まだ早すぎる。


だから俺は母さんにいつも怒ったのに、かすみはそんな母さんをかばっていた。


かすみに甘えた母さんの責任だよ!!
かすみがこんなボロボロになったのは!」


吐き捨てるように兄は言った。


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