2007年11月29日

圭祐の母

家に戻り、かすみを自分の部屋に寝かせる。


圭祐
「ここならもぅ、大丈夫だからな!」


かすみ
「うん(つд`)」


圭祐
「俺、ちょっと用事あるから、困ったら母さんにでも頼んだりして」


かすみ
「わかった…」


圭祐の布団。
懐かしぃにおい…。


急に廊下で言い争いが始まった。


かすみはそっと起き上がり、少しドアを開けた。


圭祐の母
「就職はどうするの?
お父さんの知り合いの方の楽団に推薦とかあるけど。」


圭祐
「俺は他にやりたいことがあるから、楽団は入らない。

入るくらいなら、自分で作るさ。
母さんはいつだって、親父のなんとかでって。
あの親父、俺に何してくれた?
金しかくれてないだろう!

すべてじぃちゃん任せだった!

とにかく、就職は自分で決めるし、誰にも文句も言わせない!」


圭祐の母
「圭祐!」


バタン。
圭祐は家を飛び出して行った。
そして振り返ったかすみは圭祐の母親とバッチリ目があってしまった。


やっべぇ!
…慌ててベッドへ≡≡≡ヘ(*--)ノ


圭祐の母
「かすみちゃん、入っていい?」


かすみ
「は…はい!」


ドキドキしておかしくなりそうだが、圭祐の母の顔を見て、ドキドキは止まった。


目にいっぱいの涙を浮かべて。


圭祐の母
「こんなことなら娘の一人くらい、持てばよかったね。
かすみちゃんだから話せるけど…

私、圭祐の育て方、間違えたかしら?」


かすみ
「圭ちゃん、ほんと優しい人だょ。圭ちゃんのお母さん、がんばったょ(^-^)」


圭祐の母
「私は養子をとらなくちゃいけなかったから、とにかく子供は自由にやりたいものをやらせたかった。


お父さんも神谷の家の生まれだから、圭祐を自由にって。


でも自由がいつしか期待に変わっていた。
帰らなくなって気がついたの、あの子に与えた自由は、あの子への束縛だった。


苦労しないようにレールをひいて、それが親の勤めだと思っていたけど…。
ずっと苦しめていたのね。」


かすみ
「圭ちゃんのお母さんはいぃよ。ぶったりするよぅなこともないし。

あたしは望まれない子供だったんだから(´¬`)」


圭祐の母
「かすみちゃん、それは違わない?」


かすみ
「そっかな?」


圭祐の母
「かすみちゃんがほんとに望まれない子なら、中絶てことも、乳児院に捨てるってこともできた。

でもかすみちゃんのお母さんはそれを選ばなかった。

自分の手元に置いて…そりゃ昔はぶったりしたかもしれない。
でも今、必ず後悔してるの。

子供を育てるってそういうこと。
全くの違う人間を育てるから、気持ちの行き違いなんてあって当然なの。

圭祐には内緒だけど、お父さんがいなくて、おじいちゃんと3人きりのときに、息が詰まって、具合悪いって圭祐をおじいちゃんに預けて、何度も実家に逃げてるのよ(笑)」


かすみ
「圭ちゃんのお母さん…
あたし、ママと話してみたい」


圭祐の母
「呼んであげるし、中にはいってあげる…でも気負わないでね」


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