2007年11月18日

ロージア

コンコン


かすみ
「失礼しまーす。
噂の安曇野でーす。」


窓の外を見ていた女性は振り返った。


かすみ
「ロージィ!!」


ロージア
「うふふ、ロージアよ。
あなたでしょ、ロージィは。」


学長、こんな美人をどうたぶらかしたんだ?
ロージアの人生最大の罪はあのジジィを旦那にしてしまったことだな…。
これは償いきれないほどの大罪だ…。


もったいないほどの美人だ。


ロージア
「中にいらっしゃいよ。ダーリンから話は聞いているわ」


なぜか初めて会ったような気がしなくて、かすみはロージアに自分の今までを話し始めた。


ロージア
「あなたは私以上に苦しみを抱えて、それでも生きていこうとしてるのね…
あんなことで死のうとした私が恥ずかしい…」


かすみ
「あんなこと…なんかじゃないよ!ロージア!
苦しみはそれぞれ違うんだよ!
ロージアにはそれがとても痛いことだった…
そうでしょ?
痛かったって認めなくちゃ!」


かすみは説教ぶって、我に帰った。


ほんとに痛みを隠しているのは、あたし自身なんだ。


ロージア
「ここの倉田さんは素敵なカウンセラーよ、あなたと気が合いそうね!
そうそう、聞かせて!あの旋律(*'-')」


ロージアは昔話を聞く子供のような目で笑った。


かすみはフルートを出して、目を閉じた。


最後の旋律の未完の答えがここにあった…。


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