2007年11月18日
不受理
かすみ
「楽団を辞めるのに、なぜ、退学が不受理なんですか!」
学長室。
かすみは学長に食いかかる。
学長
「楽団を抜けるための退学は受理できない。
そもそも、安曇野さんはここを理系とわかって入学しているんだよね?
楽器も成績も優秀な人間にこちらから手放す気持ちはない」
かすみ
「え…理系???」
学長
「安曇野さんの学力なら、楽団を辞めても、普通に学生でいられるよ」
かすみ
「おじさまのせい?」
学長
「いや、この学校は部活入試でもきちんと学力はみている。
部活だけで進退を決めるのは好きではないからね。
情報学も安曇野さんに一番適していて、引き受けたんだよ」
あたしの学力と技術を認めるっての?このジジィゎ?
かすみ
「本当におじさまとは関係ないって言うの?」
学長は椅子から立ち上がり、湖をながめた。
学長
「神谷様から、きちんと言われています。
学力に見合わなければ、技術も却下しろと。
あなたはこの大学で十分にやっていける。
いや、やり抜かなければいけない。
もちろん、この大学はストレートで卒業してもらうよ。
第一、21歳の新入生なんて、今までになかったからね。
卒業は25歳、それまでに授業と課題、趣味で楽団とやってくれればいい。
ただし…」
かすみ
「ただし?
…てか、誰?」
学長は大きくため息をつく。
学長
「どんな緊張状態に陥っても、発作を起こさないように、カウンセリングを受けてもらいます。
来年にはS大の奇才、茅野圭祐が卒業する。
後継者のないS大に連覇を決められるのは安曇野さんだけだよ」
かすみ
「カウンセリング?」
学長
「苦しみは一人で抱えても仕方ない。
カウンセラーと分かち合い、違う観点を得て、新たな道を歩むこと。
安曇野さんに今一番欠けたことだよ」
学長は笑った。
学長
「すべて中途半端な人生を終わらせるのは、自分しかない。
全国大会までのあと一週間、安曇野さんの心との戦いだよ。
今回、もうRosyが吹けないのなら、海にしよう」
かすみ
「海…ドビュッシーの?」
学長
「そうだね」
かすみ
「海は吹けません!
圭ちゃんのトランペットがなければ、吹けなぃ!」
学長
「やっぱりあいつのトランペットじゃ不満か(笑)
でも学校命令で全国はRosyで勝ち取ってほしい」
かすみ
「アホくさい。
学校の地位と名誉でしょ?」
かすみはふてくされた。
学長
「思われても仕方ないが、安曇野さんには話そう。
私の留学中の彼女はロージアと言った。
性暴行をうけ、私に会うことも、別れも告げずに、入水自殺をはかった…」
かすみ
「彼女は!?」
学長
「未遂に終わり、心を病ませ、病院の一室にいる」
かすみの怒りは頂点にたった。
かすみ
「彼女の苦しみ、わからないの?学長がそばにいてほしいんだよ!」
学長は笑った。
学長
「君のフルートを聞いて、少し笑顔を取り戻したんだ」
かすみ
「だって、留学…」
学長
「妻として、日本に連れて帰っているよ(笑)
あの虹も窓から見て驚いていたよ。
君が搬送された病院で治療を受けている。
彼女もカウンセリングに意欲を出したのも、Rosyの虹に会えたからなんだよ。」
学長は振り返った。
学長
「学長ではなく、ロージアの夫として、
あの曲をもう一度、さらに完成させて聞かせてほしい…
安曇野さん…いや、ロージィ。」
学長は深々と頭を下げた。
あたしの音に笑顔を取り戻す?
ロージアもまた不思議な人だ。
しかし…
圭ちゃんも奇才呼ばわりかっ(*≧m≦*)
かすみ
「学長、お願いがあります」
学長
「なんだね?」
かすみ
「奥さんに会わせてください。
浄化の旋律の完成のため」
学長
「かまわないが…
茅野圭祐に並ぶ、奇才だね。君も(笑)
ロージアもきっと喜ぶから、病室であの旋律を聞かせてあげてくれないか?」
「楽団を辞めるのに、なぜ、退学が不受理なんですか!」
学長室。
かすみは学長に食いかかる。
学長
「楽団を抜けるための退学は受理できない。
そもそも、安曇野さんはここを理系とわかって入学しているんだよね?
楽器も成績も優秀な人間にこちらから手放す気持ちはない」
かすみ
「え…理系???」
学長
「安曇野さんの学力なら、楽団を辞めても、普通に学生でいられるよ」
かすみ
「おじさまのせい?」
学長
「いや、この学校は部活入試でもきちんと学力はみている。
部活だけで進退を決めるのは好きではないからね。
情報学も安曇野さんに一番適していて、引き受けたんだよ」
あたしの学力と技術を認めるっての?このジジィゎ?
かすみ
「本当におじさまとは関係ないって言うの?」
学長は椅子から立ち上がり、湖をながめた。
学長
「神谷様から、きちんと言われています。
学力に見合わなければ、技術も却下しろと。
あなたはこの大学で十分にやっていける。
いや、やり抜かなければいけない。
もちろん、この大学はストレートで卒業してもらうよ。
第一、21歳の新入生なんて、今までになかったからね。
卒業は25歳、それまでに授業と課題、趣味で楽団とやってくれればいい。
ただし…」
かすみ
「ただし?
…てか、誰?」
学長は大きくため息をつく。
学長
「どんな緊張状態に陥っても、発作を起こさないように、カウンセリングを受けてもらいます。
来年にはS大の奇才、茅野圭祐が卒業する。
後継者のないS大に連覇を決められるのは安曇野さんだけだよ」
かすみ
「カウンセリング?」
学長
「苦しみは一人で抱えても仕方ない。
カウンセラーと分かち合い、違う観点を得て、新たな道を歩むこと。
安曇野さんに今一番欠けたことだよ」
学長は笑った。
学長
「すべて中途半端な人生を終わらせるのは、自分しかない。
全国大会までのあと一週間、安曇野さんの心との戦いだよ。
今回、もうRosyが吹けないのなら、海にしよう」
かすみ
「海…ドビュッシーの?」
学長
「そうだね」
かすみ
「海は吹けません!
圭ちゃんのトランペットがなければ、吹けなぃ!」
学長
「やっぱりあいつのトランペットじゃ不満か(笑)
でも学校命令で全国はRosyで勝ち取ってほしい」
かすみ
「アホくさい。
学校の地位と名誉でしょ?」
かすみはふてくされた。
学長
「思われても仕方ないが、安曇野さんには話そう。
私の留学中の彼女はロージアと言った。
性暴行をうけ、私に会うことも、別れも告げずに、入水自殺をはかった…」
かすみ
「彼女は!?」
学長
「未遂に終わり、心を病ませ、病院の一室にいる」
かすみの怒りは頂点にたった。
かすみ
「彼女の苦しみ、わからないの?学長がそばにいてほしいんだよ!」
学長は笑った。
学長
「君のフルートを聞いて、少し笑顔を取り戻したんだ」
かすみ
「だって、留学…」
学長
「妻として、日本に連れて帰っているよ(笑)
あの虹も窓から見て驚いていたよ。
君が搬送された病院で治療を受けている。
彼女もカウンセリングに意欲を出したのも、Rosyの虹に会えたからなんだよ。」
学長は振り返った。
学長
「学長ではなく、ロージアの夫として、
あの曲をもう一度、さらに完成させて聞かせてほしい…
安曇野さん…いや、ロージィ。」
学長は深々と頭を下げた。
あたしの音に笑顔を取り戻す?
ロージアもまた不思議な人だ。
しかし…
圭ちゃんも奇才呼ばわりかっ(*≧m≦*)
かすみ
「学長、お願いがあります」
学長
「なんだね?」
かすみ
「奥さんに会わせてください。
浄化の旋律の完成のため」
学長
「かまわないが…
茅野圭祐に並ぶ、奇才だね。君も(笑)
ロージアもきっと喜ぶから、病室であの旋律を聞かせてあげてくれないか?」
Posted by かすみ at 20:55│Comments(0)
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