2007年10月31日

出産1

かすみ
「アイタタタ…」



かすみは腰を抑えてうずくまる。


かすみ
「みよっちゃん、腰、腰さすって」



かすみは息絶え絶えに三好に声をかける。



三好
「もうすぐ、お医者様が参りますから」



かすみ
「いったぁ…
カナヅチで、腰ぶん殴ってよ」



三好
「そんなことできません」



かすみ
「だったらどうすんのよ!
…あぁっ、また来た!いたぁ〜!」


三好
「呼吸法です」



かすみ
「そんなの読んでないわよぉぉ、
つまんないんだもん!」



三好
「はいはい、姫」



子供が子供を産むってこのことか…



かすみ
「圭ちゃん、呼んで」


三好
「できません」


かすみ
「なんでよぉぉぉぉ!!」



人生初の痛みに、かすみの苛立ちも頂点だ。



三好
「圭祐様の子供でも、神谷の子供です。」



かすみ
「関係ないじゃん!」



三好
「情がわいたら、手放せますか?」



かすみ
「あたしはどぉーすんのよ!
いぃから腰、早くさすって!」



三好
「姫とは、契約ですから。
お生まれになったら、学業の方に専念していただきます。」



かすみ
「契約もへったくれもないわなよ!
圭ちゃん呼んで!
呼ばないなら、窓から飛び降りるぅ!」



三好
「姫!」



かすみ
「こんなに痛いなら車にはねられるくらい、マシよ!はねられたことないけど。
転落くらいなら、中学のときにしてるから、あの方がまだマシ!」



三好
「わかりました…」



三好はしぶしぶ圭祐に連絡をする。


かすみ
「早く腰さすってよ」


三好
「電話中です」



なぜ、ありさではなく、見ず知らずのかすみの面倒をみるのか、三好はガックリ肩を落とす。



三好
「ありさ様の方がかわいらしかったわ…」



かすみ
「いった〜っい!
早く!
早く生ませろぉぉ!」


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