2007年10月27日

回想2

中学時代…
短距離スプリンター、安曇野かすみ



…地区では有名人だった。
三年の最後の大会を前に、記録更新だけをしてなかったかすみ。



最後の目標…として、三年スプリンター、記録更新を夢見た矢先。



心因性喘息を発症した。



緊張から喘息を起こし、ひどいと吐いてしまう状況。
プレッシャーの弱さ…それ以前に幼い頃から肺にある雑音。


体力も落ちるだけのかすみは、大会目の前に、退部を余儀なくされた。



なにげなく余暇を余して通ったゲーセンで、ありさと出会った。
とっさに「水野あすか」と隠した自分。
ありさに誘われ、ダーツバー、クラブへと通ぅうちに小遣いも貯金も底をつきて、しばらくありさの世話になった…代わりに「愛してくれ」と言われた。



中学生のかすみにはバイトもままならない。
ただ必死に愛を与えた。
まだ自分さえも男性を知らない体だったが、必死の愛が伝わったありさのとろけるよぅな目が好きだった。



ありさの通う高校に行きたかったがランクが高すぎ、ランクを落とした。


入学式。


先輩
「あの子、かわいくない?(≧∀≦)↑↑」



金髪のかすみはかなり目立った。
学年2位で入学に金髪くらぃアリでしょ?



かすみ得意の「自己理論」



吹奏楽部の先輩に連れられ、音楽室へ。


先輩
「茅野、好みだろ?」


茅野圭祐。
吹奏楽経験者で知らないヤツはモグリのトランペッター。



テラスでレッスンの練習をしていた無表情の圭祐は振り返る。


圭祐
「俺、茶髪パス…てか金髪却下」



サイコーにむかつく男だった。
こんないけ好かん男と一緒に部活なんてイヤだ!絶対入んないから!



かすみが背を向けたところに圭祐が立ちはだかった。


圭祐
「なぁ、金髪?
俺と一緒に部活推薦でS大行けたら、存在を認めてやる」



カチンときたかすみは即刻、入部して、お金がかからなそうな一番安いフルートをパパに買ってもらい、必死に練習した。


いけ好かん、茅野に恥かかせてやる!


そんな1年の7月。


圭祐
「金髪小僧、ちょっと来い!」



テラスに呼び出され、喧嘩半分に練習した。



ドビュッシーの「海」


難しい旋律。



何度も何度も家でさらい、テスト期間もさらい、国語は見事な赤点もらって。
それでも、この曲に魅せられて、何度もさらった。


かすみは高音域に不思議強さがあった。


圭祐
「あんまり詰めると疲れるから休めよ(笑)」



かすみ
「いけ好かん、アンタに負けたくない!」


圭祐は笑って、ある曲を吹き出す。


かすみの瞳から涙がこぼれ落ち…



圭祐は親指で涙を拭い、長いキスをした。


好きも何もない、ただ互いがライバルであり、愛すべき人に変わっていた。


荒削りなかすみの能力を認め、圭祐は先輩との言い争いも辞さない姿にかすみはさらに練習を続けた。



守ってくれる圭祐のために、答えるのが愛。
無償の愛…。



かすみ
「バカップルやったなぁ…圭ちゃんとは…」



朝のキス。
休み時間のキスは先生にぶん殴られて。
おやすみのキス。



圭ちゃんの赤ちゃんがあたしの中にいる。
圭ちゃん、会いたぃよ…


かすみ
「圭ちゃん!」



閑散とした神谷のうち。
三好はうたた寝タイム。



別れよぅ…一方的なあの言葉を思い出し、かすみは布団をかぶって泣いた。



圭祐ゎ帰らないだろう…


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